岩上やコンクリート上などに生育するコケ
           
 ケギボウシゴケ (ギボウシゴケ科) Grimmia pilifera  (蘚類)              
日当たりのよい乾いた岩上、石垣上などに生育。
暗緑色の葉はかたくて、乾くと茎に圧着する。
2008/2/18
葉の先は透明な尖となるため、白く見える。
2008/2/18
さくの柄は短くて、さくは苞葉から出ない。
右下のさくは帽をかぶり、中上と中左は帽を脱ぎ、左下のものは
さく歯が開いている。他に古いさくも残っているのが見える。
2008/2/18
湿ると葉が展開し、苞葉に包まれていたさくもよく見える
ようになる。乾いていたときには開いていた左下のさく
さく歯は、湿ると閉じた。
2008/2/18


           
 ヒメハイゴケ (ハイゴケ科) Hypnum oldhamii (蘚類)              
山地の岩上、木の根元、地上、腐木上などに生育。
葉はあまり扁平にならず、ハイゴケよりも密で小さい。
2008/2/18
たくさんの胞子体を伸ばしている。雌雄異株。
さく柄は1.5-3cm。写真はまだ若い胞子体。
2008/2/18
葉にはツヤがあり強く鎌状に曲がる。
2008/2/18
湿ってもあまり変化がない。
仲間を見分けるには顕微鏡で葉の翼細胞を見なければならない。
2008/2/18



ミノゴケ (タチヒダゴケ科)  Macromitrium japonicum (蘚類)
岩上や樹幹上を、張り付いて覆うように広がる。
明るい緑は濡れた状態、暗い緑は乾いた状態。
2005/1/10
茎のようなもの(さく柄)を伸ばして、先にさくをつける。
種子植物の花のようなもので、種子ではなく胞子をつくる。
このさくの頭にのっているボウシのようなものを”帽”とよび
長い毛が「みの」のように見えることから、
ミノゴケの和名がついた。
2008/2/18
湿った状態。
葉は展開して光合成を行う。
2008/2/18
乾いた状態。
乾くと、葉はくるくると丸まってしまう。
2008/2/18
茎は長く匍い、斜上または直立する短い枝を出す。
さくの帽は濡れると目立たなくなる。
写真では古いさくも残っている。
2008/2/18
葉の先端は強く内曲し、湿ると一層顕著にみえることは
本種の良い特徴となっている。
2008/2/18


           
 リボンゴケ (ヒラゴケ科) Neckeropsis nitidula (蘚類)              
湿度のある場所の岩上、石垣上、樹幹上などに生育。
2008/2/23
葉はきわめて扁平につき、強い光沢がある。
葉に横しわは無く、葉先には微歯がある。
2008/2/23


           
 イヌケゴケ (ギボウシゴケ科) Schwetschkeopsis fabronia  (蘚類)              
岩上、樹幹上などに密着して生育。
乾いた様子はぼそぼその糸くずのよう。
2008/2/23
葉は乾くと茎や枝に接して縮れない。やや光沢がある。
特徴を知れば野外で識別できるようになる。
2008/2/18
湿ると黄緑色になるが、葉はこれ以上展開しない。
枝は葉を含めて幅0.2-0.4mm。
2008/2/23
葉は密にやや扁平につく。
中肋は無い。
2008/2/23


           
 クシノハゴケ (ハイゴケ科) Ctenidium cspillifolium (蘚類)              
山地の岩上、木の根元、腐植土、腐木上などに生育。
茎は這い、羽状に短い枝を出す。
2008/2/23
乾いても葉は展開したままで、葉は密につく。
葉は三角形で先は細く尖り、全周に細かい葉がある。
仲間の分類はむずかしい。
2008/2/23


           
 ラセンゴケ (シノブゴケ科) Herpetineuron toccoae (蘚類)              
岩上、コンクリート上、樹幹上などに生育する。
一次茎は這い、斜上する二次茎を出す。
2008/2/15
日当たりの良い場所では、緑褐色になる。
民家の石垣から山地の岩上まで生育範囲は広い。
2008/2/5
葉は乾くと茎に接し、茎はしばしば犬の尾のように曲がる。
2007/3/27
湿ると葉は展開する。葉先には大きな鋸歯がある。
葉の中肋がうねうねと蛇行するので和名のラセンとなった。
2005/1/7
枝先が長く鞭状に伸びたものもよく見かける。
2008/2/23
雌雄異株で、さくをつけることは稀。
写真は若い胞子体が伸び始めている。
2008/2/5


          
 ヒロハツヤゴケ (ツヤゴケ科) Entodon challengeri  (蘚類)              
コンクリート上、岩上、樹幹上や根元、土上などに群落を
つくる。全国に広範に生育する。
2007/3/16
茎は這い、羽状に扁平に分岐し、葉には光沢がある。
2007/3/16
樹幹を覆ったヒロハツヤゴケの群落。
2007/3/18
雌雄同株で、よくさくをつける。
2006/1/28


           
 フトリュウビゴケ (イワダレゴケ科) Loeskeobryum cavifolium  (蘚類)              
半陰の比較的湿度の保たれた岩上、腐植土上、地上などに
生育。大型のコケで、日本全国にやや普通な1属1種のコケ。
2007/2/7
葉は丸く重なり合ってつき、光沢がある。
枝先の太い部分が新芽。
2007/2/7
茎は赤褐色で、葉の先端は尾状に急に細くとがる。
乾、湿による姿の変化はほとんどない。
2007/3/14
胞子を飛ばしたあとのさく
2007/3/20


           
 ハイゴケ (ハイゴケ科) Hypnum plumaeforme  (蘚類)              
日当たりのよい、土上、岩上、樹木の根元などにマット状に
広がり、センターでもこのような群落がよくみられる。
2006/12/15
からからに乾いた状態。乾くと葉が巻き込んで縮れる。
日本全国に普通に生育。
2006/3/4
葉の間から立ち上がった、赤っぽく糸状に見えるものは
さく柄が伸び始めたもの。雌雄異株。
2007/2/23
規則的に羽状に枝を出す。
葉は先が細くとがり、上半部が鎌状に反る。
2007/2/23
若いさくは、僧帽状の帽をかぶる。
2007/3/20


           
 エダツヤゴケ (ツヤゴケ科) Entodon flavescens  (蘚類)              
半日陰の砂質土や岩上、樹の根元などを覆うように
広がる。光沢があり黄緑色から、やや褐色を
帯びるものまである。写真奥はトヤマシノブゴケ。
2007/2/23
密に羽状に分枝して、枝はさらに小枝を出す。
葉は重なり合ってつく。
2007/2/23


           
 ナガバチヂレゴケ?(ギボウシゴケ科) Ptychomitrium linearifolium (蘚類)              
チヂレゴケ属のコケ。日当たりのよい乾いた露岩や
舗装の上に生育する。葉は乾くと強く巻縮する。
2006/3/27
湿ると葉が展開する。
2006/3/27
乾くとさく歯が開く。
2006/3/27
湿るとさく歯が閉じる。
2006/3/27


           
 ハマキゴケ (センボンゴケ科) Hyophila propagulifera (蘚類)              
コンクリート側壁、舗装道路、ブロック塀などに
褐色がかった密な群落をつくる。
湿ると緑褐色で、乾くと褐色にみえる。
2007/2/26
乾いた葉は上方にねじれて巻く。
この様子から和名がつけられた。
スケールの1目盛りは1mm。
2007/3/1
葉は湿ると展開し鈍い光沢がある。
ほとんど枝分かれせず、茎は短く普通5mm以下。
スケールは1目盛り1mm。
2007/3/1
長卵形の葉は全縁。
葉腋に無性芽をつける。めったにさくをつけない。
2007/3/2


           
 ヒジキゴケ (ヒジキゴケ科) Hedwigia ciliata  (蘚類)              
日当たりの良い乾いた石垣や岩の上に群落をつくる。
乾燥したときの色は白緑色となる。
2006/4/7
乾燥した姿と湿った時の姿の違い。
左が乾燥したときの姿。右が湿った時の姿。
2006/4/7
湿ると葉が展開し、黄緑色となる。
赤く見えているのはさく。
葉先が透明尖となるため、白くみえる。
2006/4/7
乾燥した葉は展開せず、茎に接する。
一次茎は這い、二次茎は立ち上がり、不規則に分枝する。
2006/4/7
さくは透明な長毛をもつ雌苞葉に包まれる。
2006/4/7
スケールの一目盛りは1mm。
2006/4/17



ギンゴケ (ハリガネゴケ科)  Bryum argenteum (蘚類)
石の上、コンクリートの上、屋根の上などに生育する。
低地から高地まで生育範囲は広い。
都会のアスファルトの上などでもしばしば群落をつくる。
乾けば銀白色になることから「銀苔」という。
2006/3/19
葉の上半の細胞に葉緑体がないので先が白く透明に
見えることがよい特徴となる。
写真は無性芽をつけた株。
2006/3/13
写真で花のようにみえている部分を無性芽という。
無性芽は、種子植物で言えば”むかご”に相当する。
2006/3/13
一面ギンゴケに覆われたコンクリート壁。
2008/1/30

   順次追加の予定
 撮影:地職 恵
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