藤ヶ鳴湿原で発見された外来食虫植物と除去作業               ホーム



 岡山市少年自然の家の敷地内にある、面積約2.7haの藤ヶ鳴湿原の一角に3種類の外来食虫植物が生育していました。
 現場の状況から、いずれも外部から持ち込まれた可能性が高いと考えられます。


持ち込まれた外来食虫植物の種類と特徴
ナガエモウセンゴケ Drosera intermedia Hayne                         
群生するナガエモウセンゴケ
繁殖力は旺盛で、個体は周辺へ次々に広がっていきます。
ナガエモウセンゴケの葉
在来のモウセンゴケよりも大型で、たくさんの腺毛があります。
腺毛からは粘液が出ており、雨粒のように見えます。
粘液をたくさんつけた葉には、大型の虫でも捕らることができます。

ムシトリコザクラ Pinguicula primuliflora Wood et Godfr.                              
ムシトリコザクラの花
サクラソウのようなきれいな花を咲かせます。
ムシトリコザクラの葉
葉の上面にたくさんの腺毛があり、粘着物質を出しています。
これに虫を捕えて、消化し、栄養にします。

アメリカコトリミミカキグサ Utricularia subulata L.                                   
アメリカコトリミミカキグサの花
黄色い小さな花をたくさんつけます。
ミミカキグサの捕虫嚢
根には透明の小さな袋がたくさんついています。
この袋に泥の中の微生物を吸い込んで、
消化して栄養にします。

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2005年7月14日:藤ヶ鳴湿原での外来食虫植物の除去作業
面積約2.7haの藤ヶ鳴湿原の一角に外来食虫植物3種類が生育していました。
人により持ち込まれたものと考えられます。
今後、繁殖する可能性が高いため、在来の湿原生態系を攪乱してしまう恐れが出てきました。
そこで、除去することにしました。
岡山県自然保護センターのボランティアさんの協力の下、
水路の周辺に生育地を拡大しつつあった外来食虫植物を除去しました。
ナガエモウセンゴケやアメリカコトリミミカキグサが
最初に持ち込まれた場所。
ナガエモウセンゴケは個体を一つずつ引き抜き、
アメリカコトリミミカキグサは表土ごとはぎ取って
持ち帰りました。
ナガエモウセンゴケは流れの右側に点々と生えていました。
この辺りには在来のモウセンゴケも多く生育し、
ちょうど花を咲かせていました。
繁殖力の強い外来種と在来種が競争すると、
外来種の方が強いことが調査の結果からわかってきました。

2006年8月24日:藤ヶ鳴湿原での外来食虫植物の除去作業
 
2回目の除去作業を行いました。
最初に予定していた7月19日は警報が発令したために、延期となりました。
当日は湿原内は右下の写真のように増水して、作業はできませんでした。
8月24日にやっと、作業をすることができました。この時も、ボランティアさんの協力を得て行うことができました。
昨年多数のナガエモウセンゴケが生育していた場所では、
新しい個体が多数見つかりました。
今回も取材を受けました。関心の高さがわかります。
水路の下流部を丹念に探していきました。
昨年、残らず取ったはずの
ムシトリコザクラの葉が出ていました。
除去したナガエモウセンゴケ
今回も多数の個体が取れました。
1度の除去では
完全に取りきれないことがわかりました。

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